ブログ24 9/21『高次脳機能障害と言われて思ったこと』

高次脳機能障害者のサロン『えん』ブログ

今月のブログ担当、田中です(^^)/

そして、今回で、ブログ継続丸2年となりました(パチパチ)

この9月の『えん』は過去最大の大所帯となり(見学者スタッフ含め25名

このホームページをきっかけに参加してくださった方の人数が

過去最高人数となりました!!

『えん』はおかげさまで大盛況です(^^)/

ありがとうございます★

(でも毎月この人数いらっしゃるわけではないので、
これから連絡してみようかなーという方も
臆せずメールしてみてくださいね)

今日は皆さまの発言をご紹介しながら、

私の勝手な感慨を皆様にお伝えしたく、

ブログを書いていこうと思います(^^♪

脳の障害と自己紹介

自己紹介は『えん』の鉄板課題となっています。

新しい参加者の方がいらっしゃれば、必ず全員行います。

そのため、長年参加している方は、何十回と自己紹介をしています(^^ゞ

私の勝手な自己紹介のリハビリ的位置づけ

  1. 過去を思い出す練習(記憶
  2. 自身の状態を正しく認識する練習(病識
  3. 考えをまとめて言語化する練習(言語化
  4. 発音の練習(構音
  5. 過去の自己紹介と比較し評価する、してもらう
  6. 次回の自己紹介に生かしブラッシュアップ(より良く)する

発表を繰り返し、話したり、聞いたりしているうちに、

「足にマヒが出ました」しか発表しなかったけど
私って言葉も話しにくい、これも後遺症だよな?(病識の改善

と、気づきが生まれたり、

前はうまく言えなかったけど、
日頃難しいことを例に出して挙げてみよう(思考の言語化

と、発表内容が充実したりします(^^)

また!自己紹介

またかよ!って言われてもやめられない!自己紹介(^^ゞ

驚くくらい皆さん自己紹介がレベルアップしています!

それを聞くのがもはや私の生きがいです…。

Pick up 自己紹介

Aさん

障害について、倒れるときの状況にプラスして、

倒れる直前の生活環境について話してくれました(^^

もう何度も何度も何度も、自己紹介をしていますが、

Aさんは繰り返す度に内容の正確性、分かりやすさ、詳細性が増し、

いつも拍手喝采です★

高次脳機能障害(或いは他の障害や病気)と言われて思ったこと

話せないことはショックだったが、その後は淡々と受け入れた

記憶が戻らないことはショックだったが、受け入れた。感情失禁や衝動性もあるが、対処するしかないと思った

できないことが多くて自分で調べて”高次脳機能障害だろう”と思っていた。後で診断されたときには、そりゃそうでしょ、と思った

病名がわからなくて、自分で調べていた。後で診断がついたときは、そうだろうと思った

入院中に診断名を聞いていたらしいが、覚えていない。後で高次脳機能障害について調べて困ったなーと思ったが、付き合うしかない。名前がかっこいい(笑)

高次脳機能障害と診断されて、どうやらそうらしい。しゃべるのが難しいのはわかってるけど、大丈夫

失語症と言われて、まあこんなものか、と思った

入院中、障害を受容するのがスタート、と書いていた。ショックだった

障害を受容するってなんだ

今回のテーマの中で、

入院中のメモに「障害を受容することからスタート

と書いていた方がいらっしゃいました。

おそらく病院関係者の言葉をメモしたのだと思います。

最初から障害の状態を淡々と受け入れられることもあります。

それは

障害に対する”気づき”の欠如、いわゆる病識が欠如している場合もあるし

障害に気づき、理解した上で淡々と現実を受けれている場合もあります。

そして、

不安を感じやすい、前向きである、などもともとの性格も

そのエッセンスとして入ってきます。

また、

何もかも淡々と受け入れているように見えて、

日常に障害を感じる困難がない場合もあります。

ある時何かにぶつかったときに

ふと自身の状態を恨めしく感じ、悲嘆することもあるかもしれません。

現在の自身の状態を心の底から受容し、

この障害を持った新たな自分で最大限自分らしく生きよう、

きっとそうなるのが理想的かもしれませんが、

ことはもっともっと複雑なようです。

神経心理ピラミッドでは、

高次脳機能の改善はが気づき理解によって促進されていくことを示しています。

そして”受容”という言葉はずいぶん上のほうにありますね。

似た(或いは同じ)障害の方たちが集まり、

互いに語り合う会というのは、

このピラミッドで言う気づき理解が改善していく試みの一つだと思います。

自己紹介では、その試みが効果的に作用していることが目に見えてわかります。

私は支援者としてではなく、一人のこの社会に生きる生活者として

ともに気づきを得て自身の自己同一性を目指しているように感じます。

と、しんみり・・・。

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