会の流れや内容を教えてください
田中:毎月第3土曜日の夕方の18:40からスタートします。会場に来ていただいて、まず手指消毒と検温をし、お席は自由に座っていただきます。オンラインの方はお時間になりましたら、事前のメールに書いてあるアドレスをクリックして、zoomに入室してもらいます。このようにオンラインと対面で、ハイブリッドでいつもやっています。終了時間が一応19:50です。えんは療法士がファシリテーターをやって、あらかじめメールに載っているテーマに沿って、話を進めていきます。もっと別の話をしたい、相談したいことなどがある方がいらしたら、その方の話をすることもあります。新しい方がいらしたら、自己紹介と、症状や障害の内容や経過などを話していただいてます。
他の会と異なる、この会の特徴は何でしょうか?
田中:一番の特徴は、療法士や医師などの専門職、そして先輩当事者がスタッフとして関わって取り組んでいる活動であるということです。専門性や経験を活かし、皆さんのお話からアドバイスさせていただいたり、一緒に考えていったりする形をとっています。とはいっても、私たちも、毎回多くの発見や気づきを得ていますし、参加者さん同士がお互いに助言し合うことも良くあります。なので、参加者さんもスタッフもフラットな関係であることも、特徴の一つです。また、比較的、障害の程度や年齢層が絞られている会なので、その範囲に当てはまる方であれば、コミュニケーションがとりやすい会なんじゃないかなと思っています。
どのような方に適した会ですか?
田中:比較的若い働き盛りの高次脳機能障害の方がメインで参加していて、ある程度コミュニケーションが図れる方、経過を含めた自分のことが伝えられる方に適しています。お仕事や生活でお悩みがあるとか、気づきや気になることがあるとか、そういった場合に、同じような障害を持った方からヒントを得られたり、療法士や医師からもひとことお伝えすることもあります。
この会の理念はありますか?
田中:ご自分の障害に気づき、理解し、そういった障害を持ちながらも自分らしく生きられることを、後押しできること、を理念として掲げています。
熱い思いを教えてください!
田中:この会を作るきっかけとなったのは、担当の高次脳機能障害の患者さんが、「自分と同じ障害を持った人はどんな思いで生活しているんだろう」という疑問を言ってくれたことでした。ほかの方もそうですが、お一人でこの障害を抱え込まれることが多いのではないかと感じています。この障害の先輩と話すことで気づきがあったり、自分より後に発症した方に自身の経験を話すことで、他の方たちの気づきに繋がったりする、そんな機会があれば、それぞれがもっと生きやすく、自分らしくいられるんじゃないかと思い、この会ができました。
まずは一歩踏み出すきっかけに参加していただければと思います。